さいとう内科外科クリニックからのお知らせ

アテローム(粉瘤)の摘出手術(予約制)を傷痕の目立たないくりぬき法で行っています。
2010/04/29(木)
・アテロームとは?
体中の何処にでも出来得る良性の皮下腫瘍です。背中・首・頬や耳たぶなどにできることが多く、脂肪の固まりにも似ています。大きさは様々ですが、半球状の固まりとして硬く触れることが多く、真ん中にやや黒っぽい部分(黒点)が見られることがよくあります。発生の原因は、同じ場所への刺激や、ニキビ痕で発生するともいわれています。皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、皮膚の垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、黒点を中心に袋の中に溜まってしまってできた腫瘍です。ほとんどの場合で、溜まった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどん溜まっていくので、時間とともに少しずつ大きくなります。稀に大きくならず自然に無くなることもありますが、放っておくと徐々に大きくなり野球のボールほどになることもあります。時には細菌感染を起こして急にその大きさを増し、赤く腫れて痛みを伴います。皮膚が破けると膿汁と臭い粥状の固まりを排出します。アテロームを見つけた時には無理に圧迫し内容物を排出することは避けて早めに医師に相談して下さい。
・治療法は?
一般的には

局所麻酔の日帰り手術が基本です。強い炎症を伴う場合はすみやかに切開(表面の皮膚を少し切ること)して、膿みを外に出しますが、特に赤みや痛みを伴わない場合は、外科的切除手術(メスを使ってアテロームを黒点を含む表面の皮膚ごと紡錘状に切り取って縫ってしまう)をすることになります。しかし、この手術手技はは傷痕がアテロームのサイズより大きくなり目立ってしまうことが多いのが欠点です。
当クリニックでは
局所麻酔下に、くり抜き法という簡単な手術法で行います。表面の黒点の部分にディスポーザブルパンチという直径8~4mmほどの円筒状のメスを刺し込み、黒点を含む表面の皮膚とともに袋状構造物の一部をくり抜く方法です。くり抜いた後、内容物と一緒に袋そのものも取り出します。傷の部分は縫いませんので、傷がふさがるには約2週間程かかります。手術時間は平均15分程度です。手術というと、女性だけでなく誰しも手術後の傷あとが気になるところですが、くり抜き法で行った場合、最終的には傷痕はにきび痕程度となります。くり抜き法の術後はほとんどの場合で2日目から入浴可能で、抜糸の必要がないため通院も手術日含め平均3日(化膿性アテロームは4日)程度で済みます。お忙しい方にも適した手術法といえます。炎症性・化膿性アテロームの場合も、一般的な治療法では傷が大きくなり通院回数も多くなります。再度化膿し傷が離開することも多く見られます。しかし、くり抜き法で行えばほとんどの場合で炎症や化膿を伴わないアテロームと同様に治療が完了します。但し、炎症が強い場合は袋が一部残存することもあり、その場合は数カ月~数年で再発し、再切除が必要となる場合があります。経験上は、一般的な手術方法と比較し、再発率には差が無いと考えます。

・アテロームは良性の腫瘍のため、特に問題が生じなければ切除するかしないかは御本人の自由です。しかし巨大化し、長期間存在した粉瘤は癌化するとの報告があるので注意を要します。放っておくと、炎症を起こしたり、非常に大きくなったりする頻度が高いので、見つけた時点で切除することをお勧めいたします。

・手術は予約制となりますので、ご希望の方は受付までご連絡下さい。手術は基本的には月・火・金曜日の午前または午後診療の最後に行いますので、手術当日は、午前は12時頃、午後は17時30分頃にご来院下さい。当日の混み具合によっては1時間以上お待たせする場合があります。尚、手術翌日に消毒処置が必要となるため、基本的には手術の翌日に来院できることが前提で手術日のご予約をお願いいたします。
ご予約は、受付までご連絡下さい。TEL: 042-529-5993